アルピナ、新型「BMW ALPINA B3 GT」 独自のエアロダイナミクスとハイパワーを誇るセダン&ステーションワゴン
BMW車をベースにしたハイエンドモデルを生み出すアルピナの輸入事業者であるニコル・レーシング・ジャパンおよび日本総代理店のニコル・オートモビルズは6月5日、新型モデル「BMW ALPINA B3 GT」の予約を開始した。価格はセダンタイプの「BMW ALPINA B3 GT Limousine」の左ハンドル仕様が1600万円、右ハンドル仕様が1630万円。ステーションワゴンタイプの「BMW ALPINA B3 GT Touring」は右ハンドル仕様のみで1670万円。日本導入時期は2024年末予定。 【画像】セダンタイプのBMW ALPINA B3 GT Limousine 新型B3 GTのエクステリアは、フロントに小さなカナードとスプリッターを設けることで存在感を強調したほか、ロゴ入りのフロントスポイラーと新デザインのリアディフューザーを組み合わせることで、総合的にエアロダイナミクスバランスを向上。また、リアディフューザーをブラックのハイグロス仕上げとしつつ、テールパイプもブラック仕上げで統一している。 足下は「BMW ALPINA B4」も装着しているモダンなデザインのアルピナ・オリジナルの20インチ鍛造ホイールを標準で装備。繊細なスポークはダイヤモンドカットが施され、ロック可能なホイール・ハブ・カバーに向かってスポークの立体感を強調した。ホイールはGT専用デザインカラーの「オロ・テクニコ」仕上げで、リム部分にはシルバーで専用のGTレタリングがあしらわれている。 カラーバリエーションは、伝統的な「アルピナ・ブルー」と「アルピナ・グリーン」に加え、BMW Individualソリッドペイントの「ファッション・グレー」「ブリュースター・グリーン」「イモラ・レッド」、メタリックペイントの「デイトナ・バイオレット」「カーボン・ブラック」を用意するほか、「アルピナ・デコ・セット」を選択すると、ボディにクラシックなGTレタリングが施され、フロントスポイラーの「ALPINA」ロゴもホイールと同じオロ・テクニコカラー仕上げとなる。 ■ スポーティでエレガントなインテリア インテリアは、ステアリングホイールのステッチ、アルミニウム製のアルピナ・スウィッチ・トロニック・シフト・パドル、フロアマットとラゲッジマットの縁取りステッチなど、多くの部分にGTモデルのカラースキームである「オロ・テクニコ」を採用。また、ドアシルトリムとスポーツステアリングホイールには「GT」ロゴが入る。 また、センターコンソールには個別のシリアルナンバーが記載された製造番号プレートが取り付けられるほか、エンジンコンパートメントバッジにも、同じシリアルナンバーが刻印される。 搭載する直列6気筒3.0リッタービ・ターボ・エンジンは、従来よりも34PSの出力向上を果たし、最高出力389kW(529PS)、最大トルク730Nmを発揮。アルピナのエンジニアは、開発車両で数え切れないほどのベンチテストと実走行を行ない、あらゆる走行状況においてパフォーマンスを発揮できるよう独自のエンジンマッピングをさらに見直したという。 また、組み合わされる8速スポーツATと可変式全輪駆動システム、電子制御式リアLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)により、パワーを効率的に路面へと伝えるほか、市街地でのスムーズな加速や高速道路での全開全負荷時など、ドライブトレインの優れた特性を際立せている。なお、燃費はWLTPモードで9.52km/l。 ベース車両であるBMW 3シリーズの改良により、リアダンパーとボディ結合部の剛性が高まり、ドライビングダイナミクスが向上したうえ、エンジンルームに装着しているドーム・バルクヘッド・レインフォースメント・ストラットがフロントエンドの剛性をさらに高め、ステアリング精度を大幅に向上したとしている。 さらに、乗り心地を損なわないために新たなショック・アブソーバーを開発したほか、、BMW ALPINA B3 GT Limousine には、より高いレートのリアスタビライザーを装備させ、ロールのコントロール性とステアリングレスポンスをアップしている。
Car Watch,編集部:塩谷公邦