「朝よりも夜に」「加熱はNG?」睡眠中に"ナットウキナーゼ"が血液中で活躍…《納豆》最強の食べ方
納豆チャーハン、納豆オムレツ…ナットウキナーゼは加熱すると壊れる
納豆は朝より夜に食べる。そのほかにも、おいしく健康になる食べ方のコツがある。それが加熱を避けることだ。 「酵素は熱に弱く、ナットウキナーゼも加熱で失活し、酵素の良い働きが得られなくなります。そのため、血液サラサラ効果を求めるなら、納豆チャーハンや納豆オムレツなどの加熱する料理は避けましょう」 多くの人が食べている納豆ごはんは、ナットウキナーゼを失活させることなく摂取するには大正解の食べ方だという。 「ごはんは炊き立てでも60℃くらいなので、ナットウキナーゼの働きにさほど影響はありません。ごはんにかける、そのまま食べる、加熱しない料理に使うなどして、ナットウキナーゼの力を余すことなくいただきましょう」 また、血管の老化を予防するには抗酸化作用のあるビタミンCを摂ることも有効。そこで篠原さんがすすめるのが、納豆に“ちょい足し”する食べ方だ。 「トマトはビタミンCに加え、同じく抗酸化力の高いリコピンが豊富。アボカドもビタミンCやEが多い食材です。角切りにしたトマトやアボカドを納豆に加えて食べることで、さらに血管のアンチエイジング効果が高まります。 また、納豆を食べるときによく混ぜて食べると、ポリグルタミン酸という成分がバラバラに分解されて、うま味がアップします」 ◆コレステロール値の低下、骨の健康、腸活…優秀すぎる納豆のパワー 納豆は、ナットウキナーゼ以外にも数多くの栄養素が含まれている。約30種類あるといわれる栄養素のうち、納豆に含まれていないのは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB12のみ。それ以外は微量ながらもほとんどの栄養素を網羅しているという。 「納豆は良質なたんぱく質が豊富。たんぱく質はアミノ酸でつくられますが、納豆の場合、必須アミノ酸といって私たちが体内でつくることのできないアミノ酸がバランスよく含まれています。 コレステロール値を下げるリノール酸など、体にいい脂質が含まれているのも特徴です。カルシウム、マグネシウム、リン、銅、ビタミンKなどの骨をつくるために必要な栄養素もそろっています。脂質やたんぱく質を代謝するビタミンB2、貧血を予防する鉄や葉酸、腸内環境を整える食物繊維やオリゴ糖など、体にいい栄養素を挙げれば切りがないほどです」 さらに、日本の伝統的な発酵食という点もポイントだ。