強盗が怖いので、タンス預金「1000万円」を口座に預けたいです。この場合「贈与」や「相続」を疑われますか? 銀行で何か聞かれるのでしょうか…?
闇バイトによる強盗被害が、連日のようにニュースで取り上げられています。自宅に現金を貯めるいわゆる「タンス預金」をしている場合は、強盗被害に遭うと金銭面だけから見ても多くの損失となってしまうでしょう。そのため、タンス預金を金融機関に預けようと考えている人も多くなっていると思います。 しかし、高額のタンス預金を金融機関に預ける場合は、理由を聞かれたり、贈与や相続を疑われたりする可能性もあるので注意したいところです。そこで本記事では、タンス預金の危険性について解説すると共に、金融機関で入金の使途について聞かれる理由について紹介していきます。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?
タンス預金はさまざまな危険が
「タンス預金」は、急な入り用があった際にすぐに使うことができ、ATMや金融機関の窓口で出金する手間も必要もありません。時間帯によって、入出金をするたびに手数料を取られてしまう金融機関もあるので、無駄な手数料を取られないように現金をそのまま貯めるタンス預金をしている人もいるでしょう。 このように、いざという時に使いやすいという点と手数料を取られずに現金を使える点はタンス預金のメリットです。 しかし、タンス預金は空き巣や強盗、特殊詐欺に巻き込まれる可能性もあるので注意が必要です。特に、強盗や特殊詐欺は連日のようにニュースで取り上げられ、多くの被害が出ているため、できるだけタンス預金の金額は減らし、金融機関に預けることを警察も推奨してます。
高額の現金を預けた際に理由を聞かれるのは
もっとも、高額の現金を金融機関に預ける場合は、「預ける理由」を聞かれることがほとんどです。「自分のお金を預けるだけなのに理由を聞かれたくない」と考える人も多いと思いますが、これは「疑わしい取引」に該当しないかを確認するために実施されています。 疑わしい取引に該当すると、金融機関は届出をする必要があるからです。この届出は、マネーロンダリングといった犯罪を防止するために義務付けられています。高額の現金を金融機関に預ける際に理由を聞かれるのは、疑わしい取引に該当しないかを確認するために必要なことなのです。 金融機関にタンス預金を預ける際に、預ける理由を聞かれた場合は正直に「タンス預金を預けに来た」と答えれば問題ありません。なぜ預ける理由を聞かれるのか、金融機関の目的を覚えておきましょう。