ドライヤーの寿命はどれくらいですか? 買い替えの目安を知りたいです【家電のプロが回答】
お風呂あがり、髪を乾かす際に欠かせないドライヤー。日々ハードに使い続けている人も多いかと思いますが、どの程度の期間であれば使い続けられるのでしょうか。 【表で見る】ドライヤー以外の家電の寿命はどれくらい? 「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が、「ドライヤーの寿命」について解説します。 (今回の質問) ドライヤーの寿命はどれくらいですか? 買い替えの目安を知りたいです。 (回答) 平均的な寿命は3~4年ですが、家族全員で使い回していたら、もっと短い場合も。ただし近年は、長寿命のブラシレスDCモータータイプが増えています。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆ドライヤーが原因でのやけどなども発生しています
皆さんの中にも、ドライヤーを使っていたら急に温風が出なくなった、変なにおいがするといったトラブルを経験した人も多いのではないでしょうか。急に壊れてしまったら困るのはもちろんのこと、重大事故につながるおそれもあるので注意が必要です。 製品の安全評価を行うNITE(ナイト・製品評価技術基盤機構)によると、ドライヤーから火花が出て衣服が焦げ、やけどを負うなどの事故も発生しているとのこと。私自身、スポーツクラブでドライヤーを使用していたら、突然ボンっと赤い火を噴いて壊れたことがあります。髪が燃えるのではないかと怖い経験をしましたので、ドライヤーの買い替えどきは知っておいたほうがいいでしょう。
◆一般的な平均寿命は3~4年です
そもそもドライヤーの平均寿命は、3~4年といわれています。これは、ドライヤーに搭載されているモーターの耐用時間が一般的に130~140時間とされていることから、1日5~7分間使った想定で導き出されたもの。とはいえドライヤーの使用時間や使用環境は人によって異なりますし、近年はモーター寿命が長いドライヤーも増えていますので、あくまで目安と考え、以下のような症状があったら使うのをやめましょう。 ・焦げ臭いにおいがする ・本体やコードが異常に熱くなる ・異音がする ・電源が入りにくい、温風が出ない 特にプラスチックが焦げるようなにおいや、本体・コードの過熱は要注意。放置していると発火につながる恐れがありますのですぐに使用を中止し、取扱説明書を確認して対策するか、修理を依頼しましょう。ちなみに、メーカーは、家電製品が故障した際の修理に必要な部品を保有する期間を定めており、パナソニックやシャープのドライヤーの場合、製造打ち切り後5年としています。そのため、年数がたったドライヤーは修理できない可能性もあります。