暑さに強い「てんたかく」全量1等 富山県のJAとなみ野
JAとなみ野は26日、となみ野ライスターミナル(富山県砺波市五郎丸)で、2024年産米の初検査を行った。猛暑の影響による品質低下が心配されたものの、わせ品種の「てんたかく」は12・96トン全量が1等だった。 市内の農家が19、20日に刈り取った30キロ入り432袋について、農産物検査員5人が粒ぞろいや大きさ、水分などを調べた。 新米は27日から道の駅砺波などで販売する。土田英雄組合長は米の欠品や価格高騰が続いていることに触れ、「いち早く消費者に新米を届け、安心してもらえるように努めたい」とあいさつした。 暑さに強いてんたかくは同JA管内である砺波、南砺両市の約760ヘクタールで栽培されている。近年の猛暑に対応するため、管内で7割を占める主力のコシヒカリからの切り替えを推進し、昨年と比べて約60ヘクタール増えた。担当者はコシヒカリの需要が高いことを指摘しつつ、「消費者ニーズとのバランスをみながら米の安定供給を図りたい」と話した。
コシヒカリは9月上旬にも刈り取りを始める予定。