「海を渡ると年俸ケタ違い」DeNAの南場オーナーが本音吐露「正直悔しい」 大谷翔平の米大リーグが圧倒、日米格差解消へ力説
セ・リーグ3位からの下克上で26年ぶりの日本一を達成したDeNAの三浦大輔監督(50)と南場智子オーナー(62)が11日、東京都内の日本記者クラブで会見を行った。 【写真】チームに溶け込んだ筒香は、ビールの放射を浴びた 野球界から同記者クラブの会見に招かれるのは一昨年のヤクルト・村上宗隆以来15人目で、監督では1998年の権藤博(横浜)、2013年の星野仙一(楽天)に次いで3人目、球団でも2人目の快挙。オーナー同席は初となる。 15年1月に誕生した女性オーナーは今季で10年目。企業努力で横浜スタジアムは連日満員、球団施設は充実、選手の平均年俸も右肩上がりと南場オーナーの株も急騰している。「日本のプロ野球は素晴らしい。日本には日本の良さがある。同じスポーツなので、メジャーリーグが盛り上がることは決してマイナスではない」。そう持論を展開しつつ、「そうは言っても、実際に活躍している選手が海を渡ると年俸がケタ違いになる。たった10時間、飛行機に乗っただけで。正直悔しい面もあります」と経営者目線で本音も吐露した。 今年の日本シリーズは米大リーグのワールドシリーズと全日程が重なったため裏番組扱い。テレビなどでの露出度は大谷翔平のドジャースに圧倒された。南場オーナーは「日本のプロ野球の産業としての発展を、もっと真剣に取り組む必要がある。もっと選手に報いて、もっと練習環境を良くして、日米のギャップをもっと小さくすることが重要」と力説する。 手厚いバックアップを受ける三浦監督は「日本シリーズを優勝して喜んで、まだ目標があるのはいいこと。オーナーからも言われましたけど、リーグ優勝から日本一が大前提」と宣言。本当に強いチームになってこそ、球界改革の牽引役として名物オーナーの発言力も増すというものだ。 (塚沢健太郎)