「あと80デニールの方は、このくらいのすね毛は隠しちゃうカバー力あります」と投稿（提供：Tabio 靴下屋）

濃いすね毛の脚でさえも、全く生えていないように！？　驚異的なカバー力を知らしめる写真がX（旧Twitter）で話題に。撮影の裏側について、靴下専門店の公式アカウントの「中の人」に聞きました。 【写真】肌をカバーすることに特化したタイツも、ほかの商品と比べると… 生足はもちろん、ストッキングもまだ寒すぎる…でも冬っぽくは見せたくないという人に向けての提案として紹介したのが「80デニールプレミアムレギンス10分丈」。男性が履いているとき、履いていないときの写真で比較。パッと見てレギンスを着用しているように思えないのに、「すね毛は隠しちゃうカバー力あります」との言葉通り、体毛が見えなくなっています。 投稿には「身体はってる」「すごい説得力！」など検証方法に驚く声とともに、「多少の打ち身とかも隠してくれそう」「脚に傷跡があるので生足ずっと躊躇ってました。本当に素敵な商品をありがとうございます！」「寒い時期にフォーマルな装いしないといけない時に大活躍中です！ ストッキングだと寒いので……見た目がタイツっぽくないのがいい！　冷やさず暖かく過ごせます」と傷のカバーや防寒になると喜びの声も。さらに、「このツイート見てすぐ注文した」という人までいました。 一時的ですが「80デニールプレミアムレギンス10分丈」は「入荷待ち」に。はたして投稿が売れ行きを左右したのでしょうか。靴下専門店「Tabio 靴下屋」公式アカウントの「中の人1号（以下、1号）」さんにたずねました。

デニール数だけでカバー力を判断しないように

――「80デニールプレミアムレギンス10分丈」を着用していた男性は、どんな条件で選ばれたのですか。 「選定に関しては投稿者が『1号』本人で、WEB通販の販促担当者です」 ――レギンスを履いてない方の脚に文字や図形が黒マジックで書かれていますが、それにはどんな意味が？ 「文字は別の実験用に書いたものをそのままにしていたものです。すね毛を撮る事に意識が向きすぎて純粋に忘れていました。なお、マジックの文字が消えるかの検証も別途行っています」 ――紹介された商品は一時入荷待ちとなりましたが、投稿の影響はありましたか。 「シーズンオフに差し掛かったアイテムですので、在庫量も少なくなっておりました。そのため、具体的にどれくらいの需要があったのかは未知数ですが、私の想定よりはお求めになられた方が多かった印象です」 ――グレーなど他の色でも同じくらいのカバー力はありますか。 「薄い色になればなるほどカバー力は落ちていきますが、弊社の80デニールほどの厚さがあればほぼ誤差の範囲となります」 ――「肌をカバーするのに特化したアイテム」としてフェイクスキンタイツの「NUDEY54d」も販売されていますが、50～60デニールくらいあれば、ちょっとした肌のトラブルや傷跡は隠せますか。 「デニール数は使っている糸の太さでしかなく、カバー力（透け感）は、実はメーカーによって大きく異なります。例えば70デニールと54デニールで比較しても、編みの密度が高い場合、54デニールの方がカバー力が上がります。 そのため、今回弊社の80デニールですね毛が消えましたが、会社によって編みの密度が異なるため、他社の80デニールでは消えない可能性もございます。購入する時に店頭でサンプルがありましたら、触れて確かめることをお勧めします」 ◇　◇ 「1号」さんはパンツスーツでスニーカーを履く場合、生足ではなく靴下の着用をおすすめ。というのも、スニーカーはパンプスに比べると密封性が高くムレやすくなり、タイツだとつま先部分が窮屈に感じることもあるためだそう。今回は、靴下だけだと足が冷えるという人に向けて、レギンスと靴下という組み合わせを提案するための投稿の一環だったそうです。 ちなみに、現在のような、だんだん暖かくなってくる時期におすすめのデニールについては、「30デニールほどが春の気温にもマッチして過ごしやすいかと思います」とのこと。 また、今回の写真で話題になった理由のひとつ、すね毛について、「やるもやらないも個人の自由だと思ってるのですが、すね毛という情報量が足にある事でしにくいコーデもあるので、剃るのは面倒な時に、一時的に隠すのも全然アリだとおもいます」と投稿でフォロー。「すね毛」そのものを否定しない言い回しは「誰も不快にならない上に、自社の商品の良さと使い所が伝わる」「近年稀に見る秀逸な表現」「なんという全方位配慮型文章」と高く評価されていました。 現在、同ブランドでは阪神タイガースとのコラボレーションソックスが、公式オンラインストアと対象26店舗で発売中。レディースもメンズもシンプルなロゴのものから、インパクトのある柄やデザインのものまで展開し、仕事中もプライベートでも阪神タイガースへのアツい思いを表現できそうです。 （まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・谷町 邦子）