米ハワイ州のグリーン知事

　【キヘイ（マウイ島）共同】米ハワイ・マウイ島で起きた山火事を巡り、ハワイ州のグリーン知事は18日、緊急時の対応を強化する方針を表明した。住民らからは、当局が危険を知らせる警報サイレンを鳴らさなかったために被害が広がったと批判が上がっていた。マウイ郡の警察は18日、対象地域の78％で捜索が完了し、確認された死者は計114人に上ったと発表した。 　グリーン氏は演説で、火事の原因も徹底調査するとし、緊急時の対応強化を含めた「山火事へのわれわれの対応について、細部にわたる包括的な評価を命じた」と述べた。 　自身が話をした被災住民にも触れ、親友が行方不明になっているという80歳の日系の男性がいることも明かし、捜索に全力を尽くすと語った。 　「悲劇を乗り越えて前進する道を見つける」と決意も示した。被害額は60億ドル（約8700億円）近くに上るという。 　在ホノルル日本総領事館によると、18日時点で日本人の死者・けが人、不明者の情報はない。