センバツ広陵・呉 呉、両面ティーで長打量産へ /広島
第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する呉の選手たちは、毎朝7時から50分間の朝練習を行う。左右のネットに向けて交互に打ち込む「両面ティー」は、朝練の名物だ。 打者は同じ位置に立ち、左右から交互にボールを投げてもらいバットを振る。右打者は左打ち、左打者は右打ちをこなすことで、両腕の筋肉を均等に鍛える。中村信彦監督(64)が20年以上前、社会人野球の練習を見たことがきっかけで導入した。 部員らは手押し車を練習に取り入れるなど、上半身強化に力を入れている。赤澤賢祐部長(40)は「両面ティーは前腕が鍛えられ、飛距離がよりアップするはず。センバツでも練習成果を生かし、長打を量産したい」と力を込める。公式戦11試合でチームトップの22安打、打率も4割6分8厘を残した塩田開都左翼手(2年)は「体幹も鍛えられて打撃に安定感が出た」と効果を認める。【隈元悠太】