「ヒヤサッサ」親子で雨乞いの集団舞踊を踊りながらグラウンドを一周 伊良部島小中学校、独自の「結の橋クイチャー」を運動会でお披露目
【伊良部島=宮古島】沖縄・宮古島に伝わる雨乞いの集団舞踊「クイチャー」を地域の子どもたちに伝承していこうと、宮古島市立伊良部島小中学校(結の橋学園=佐久本聡校長)とクイチャーフェスティバル実行委員会(亀濱貴士実行委員長)はこのほど、同校独自の「結の橋クイチャー」を制作し、24日に同校であった運動会でお披露目した。児童生徒や保護者らが参加し「ヒヤサッサ」と声を上げながらグラウンドを1周する大きな輪になって踊った。(宮古支局・當山学) 【動画】青空の下、みんなで「ヒヤサッサ」 19日に同校であった記者会見で、実行委の佐渡山武士事務局長が「フェスティバルとは違った角度で子どもたちに直接的に伝統に触れられるようにできないかとプロジェクトを進めてきた」と経緯を説明。「結の橋クイチャーを皮切りに他の小中学校や島外にも広げ、宮古島の伝統芸能を発信していきたい」と思いを語った。 賛同した佐久本校長は「文化伝統の継承を兼ねて、子どもたち自身が地域づくりの主人公として活躍できる環境をつくっていきたい」と話した。 児童生徒に「サシバ」や「おーばんまい」「佐良浜港」など伊良部ならではのワードを募り、集約したものを基に作詞作曲された。 生徒会長の川満祐さん(9年)は「自分たちのアイデアが組み込まれていて、卒業しても子や孫に自慢できるクイチャーを作ることができてうれしい」、児童会長の漢那諒さん(6年)は「100年、200年と受け継がれていけば」と話した。