脳を鍛えて仕事のパフォーマンスを上げる9つの方法。意思決定力アップ、認知疲労の防止にも!
認知経路を再配線する9つの方法
では、次に認知経路を再配線する9つの方法を見ていきましょう。 1. 脳に栄養を与える 脳が総体重に占める割合はほんのわずかですが、消費エネルギーは食べたものの4分の1にもなります。神経経路を強化するには、食事も強化しなければなりません。 Ramsden氏によれば、昼間の間食にクルミやブルーベリー、アボカドなどを取り入れるのがいいそうです。脳の可塑性を促進するには、ビタミンDとマグネシウムを最優先に摂取します。 2. 昼寝をする 7~9時間の睡眠で、脳にとって良い翌日が迎えられます。 そして、午後に20分程度の短い昼寝をすることで脳の可塑性を高めることができるのです。短時間の昼寝は、脳内のニューロン間の重要なコネクタである樹状突起棘の成長を促します。 3. 仕事は潔く切り上げる 筋肉増強と同じように、脳の可塑性がうまく機能するためには休憩が必要です。 Chinichian博士がマネージャーに勧めているのは、その日の終わりに小さな達成事項を振り返りそれを感謝する「終業時」の習慣を作って実践すること。 終業時にSlackで「今日のブレーンストーミングでは素晴らしいアイデアが出ました。どうもありがとう。お疲れさまでした。また明日」とメッセージを送れば、チームが評価されていると感じることができます。 エンドルフィンが放出され高揚感や満足感が高まる方法でその日のストレスから解放されることは、脳の可塑性に対して申し分のない状況をつくり出します。 そして、これは、仕事から「離れて」夜はくつろいでいいのだという合図にもなりますよ。 4. 語彙を増やす 毎日、新しい単語を1つ覚えましょう。専門家によると、こんなシンプルな行動でも視覚的にも聴覚的にも新しい神経経路が刺激されるそうです(数カ月後には、英単語を並べるゲームのスクラブルで敵なしになるでしょう)。 5. 利き手ではない手を使ってみる 利き手ではないほうの手を使ってみるのは、新しい神経経路の形成だけではなく、すでにあるニューロン間の接続を強化するのに優れた方法です。 たとえば、右利きなら左手で歯を磨いてみます。そして、それをしばらくやってみた後、磨きながら片足立ちでバランスを取ろうとすると、可塑性が2倍鍛えられますよ。 6. ジャグリングを学ぶ ジャグリングは、脳の可塑性を高めるための素晴らしい手段としてよく挙げられるものです。デスクの引き出しに小さなボールをいくつか入れておいて、仕事の隙間時間に脳を鍛えるためにジャグリングしてみてはいかがですか。上達すればするほど、メリットは大きくなります。 7. チェスをする 脳の可塑性に対して無限の可能性を秘めたゲームである、チェス。チェスプレーヤーには、チェスを知らない人よりも、前帯状皮質にずっと多くの灰白質があります。 また、メンタル面のメリットのためには、他のプレーヤーやボードは不要です。Chess.comでオンラインチェスができますよ。(ゲームを終わらせなくても脳へのメリットはあります。) 8. 記憶術を実践する 数式や韻などの記憶術を学ぶことで、前頭前野の頭頂葉ネットワークの接続性が高まり、脳にポジティブな新しい経路が増えるのです。 9. チームでマインドフルネスを実践 Chinichian博士によると、チームの可塑性を上げる最善の方法の1つには定期的なグループ瞑想があるそうです。オンラインには、このサイトとこのサイトのようなオプションがあります。 それは(脳の役立つ部分を強化しながら)脳のポジティブな再配線プロセスに役立つだけではなく、チームメンバーが冷静と情熱、そして自覚を持って問題に対処することにもつながります。 これは、最高レベルの脳の可塑性ですね。 ──2022年9月28日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 ▼ライフハッカー編集部のPodcast配信中! 訳: ぬえよしこ Source: Mindshine, SOFOS Associates, Amazon, European CEO, Lynda Shaw, Atlassian, VerywellHealth, Within Meditation, Headspace Originally published by Fast Company [原文] Copyright © [2021] Mansueto Ventures LLC.
ライフハッカー・ジャパン編集部