脳を鍛えて仕事のパフォーマンスを上げる9つの方法。意思決定力アップ、認知疲労の防止にも!
意思決定力がアップ、認知疲労の防止にも
これが脳の可塑性の概念でした。では、仕事にどのように取り入れていけばよいのでしょうか。 自分の脳を巨大な電力網だと想像してみてください。 自分が考えたり、感じたり、何か行動するたびに何十億もの経路が光ります。脳の可塑性を実行に移すということは、望ましくない経路は強化せずに、すでにある最善の経路を強化しつつ、新しい経路を切り開くということです。 「ニューロンは結合し、発火しないと結合しない」というヘッブの法則が言い得ています。 マサチューセッツ工科大学の上級講師であり、脳のバイブルともいえるベストセラー『脳メンテナンス 無限の力を引き出す4つの鍵』を著した神経科学者のTara Swart博士は、最近、このプロセスを道路建設と比較しています。 「未舗装の道路から高速道路に移行するようなものです」と、Swart博士はEuropean CEOに語っています。 今は未舗装の経路を鍛えることができますね。それを使えば使うほど、活動を繰り返せば繰り返すほど、未舗装の道路を築いて高速道路にすることができます。 こうして新しくできた高速道路は、情報をより速く処理できるだけではなく、精神疲労を防ぐ役目もあります。つまり、ストレスとミスが少なくなるのです。 「脳を筋肉のように考えてみるとわかりやすいでしょう」と述べているのは、認知神経科学者のLynda Shaw博士。 公認心理学者で、イギリス王立医学協会フェロー、英国心理学会のアソシエイト・フェローです。 上腕二頭筋のカールをしっかり行なうと、その筋肉が鍛えられて大きくなります。脳もそれと同じなのです。 正しい方法で、頻繁に脳のエクササイズをすると、可塑性によって脳がもっとパワフルになるのですよ。 現在増えている在宅勤務についても脳の可塑性は重要です。 Atlassianのように期限を設けずに在宅勤務にすることに決めた場合、職場での刺激は激減しますが、新しいルーティンや習慣を確立しなければならないので、ツールとしての脳の可塑性の価値はさらに高まると専門家は述べています。 Shaw博士はこう言いました。 上司は、社員が革新的で創造的になって、変化を受け入れて適応することを奨励すべきですね。それには、脳の可塑性は素晴らしい方法で、チームが変化の先を進むことができます。