夫に「来週から昼のお弁当を作ってほしい」と言われました。私も働いているのでお金をもらっていいですよね?どれぐらいが妥当でしょうか?
自炊は節約効果が高いといわれますが、具体的にどれくらいの予算で作るのが適切なのか気になる方も多いでしょう。 特にお昼のお弁当は、午後も頑張るために必要な食事です。貴重なエネルギー源であるため、できるだけ栄養バランスとボリュームを両立させたいでしょう。 そこで今回は、お弁当を作るときの十分な予算がどれくらいなのか詳しく解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
お弁当1食あたりの費用目安を算出
今回の計算では、総務省統計局の「家計調査」から2023年の2人以上勤労者世帯における食費の平均支出を参照します。 まずは、お弁当1食あたりにどれくらい金額がかかっているのか計算しましょう。 ■自炊弁当の費用目安 同資料によると、全国の2人以上の勤労者世帯にかかっている食費の平均支出額は月額「8万4552円」でした。詳細な内訳は、表1の通りです。 表1
※総務省統計局「家計調査 家計収支編(2023年)」を基に筆者作成 表1から、1人あたりの食費を合計すると、約2万6172円です。「菓子類」「飲料」「酒類」「外食」を除外すると、1人あたり約1万5876円という結果です。 この数字から、1食あたりの金額を求めます。1日3食、1ヶ月30日として計算すると、1日あたりは約529円、1食は約176円となります。昼食のお弁当が朝晩と同じだけ食費がかかっていると仮定した場合、自炊弁当の費用目安は約176円です。 ■外食費用の相場 ファストフードや全国チェーンの店舗で食事を取った場合、1食あたりのランチ費用は500円~1000円ほどといわれています。 先ほど算出した自炊弁当1食あたりの金額約176円と比較すると、およそ3倍~6倍のコストがかかることが分かります。 仮に週5日、1ヶ月20日の昼食が毎日外食の場合、年間の費用は約12万円~24万円です。自炊弁当なら年間約4万2240円で済むため、およそ8万円~20万円の節約効果が望めます。