修斗初の2階級制覇のマモルが引退エキシビション。3人目のXは佐藤ルミナ【修斗】
プロフェショナル修斗公式戦「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」(12月2日、東京・豊洲PIT)でMOBSTYLESのサポート第1号選手のマモル(STGY)が引退エキシビションマッチを行った。 マモルは修斗では初代世界フェザー級、世界バンタム級の2階級を制覇。当時、修斗で2階級を制覇したのはマモルが初めてだった。その後、パンクラスでもフライ級を、アメリカのKOTCでも世界ライトフライ級の王座を獲得した。 今回の引退エキシは1分ずつ3人と戦う形式。1人目は2009年にパンクラス代表として修斗に乗り込み、マモルと対戦した清水清隆。マモルとは14年ぶりの対戦となる。 清水は開始早々ドロップキックを放ったかと思えば、タックルから足を取るとドラゴンスクリューまで見せた。
2人目は初代バンタム級王座を争った漆谷康宏。サウスポーの漆谷の左ハイを交わして右ローのマモル。漆谷は左インローを連打。マモルも右ミドル、ヒザを返すが明らかに左インローを効かされるマモル。 そして当日発表とされていた3人目のXはまさかの佐藤ルミナ。マモルはルミナが代表を務めるジム「roots」で打撃の指導員を務めており、ルミナは修斗の大先輩であり、現在は上司でもあるという複雑なシチュエーション。 ルミナは組み付いて押し込むとグラウンドに引き込む。そして右足をとらえるとヒールホールド。たまらずマモルがタップも、ここで終わらず試合続行。最後まで懸命に戦ったマモルは最後、鼻血を流した。
エキシ後、清水は「ちゃんと最後、区切りをつけて僕はうらやましいです。お疲れさまでした」とねぎらいの言葉。漆谷は「マモルとはずっとライバルで、格闘技としては尊敬してるんですけど、人としては全然尊敬していなくて。この話をもらって“絶対にブッ倒飛ばしてやろう”って思ったんですが、今日は体が全然動かなくてすいません。僕がアマチュアの時にすでに王者で、すごく尊敬する選手でした。マモルを倒したくて。1回目負けて、ずっとこいつの背中を追いかけてやってきて。ありがとう。お前のおかげで俺は強くなりました。お疲れさまでした」と最後は感謝の言葉を述べた。