両親が旅行のホテルを「決められないから3つ予約してる」と言っています。「残り2つはギリギリでキャンセルすればいい」とのことですが、問題ないのでしょうか? ブラックリストに載る場合もあるのですか…?
旅行の手配をする際、近年はインターネットでホテルを予約する人は多いと思います。予約段階ではどのホテルにするか決められず「とりあえず気になる施設を複数予約して、後でキャンセルしよう」と考える人もいるようです。 しかし、もしホテルを3軒も予約して、直前でキャンセルした場合のキャンセル料はどうなるのでしょうか? また、何度も繰り返すとブラックリストに載ることはあるのでしょうか? 本記事では、ホテルのキャンセル料の仕組みやキャンセルによるトラブルの実態について解説します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
ホテルのキャンセル料はいつからかかる?
ホテルのキャンセル料は、宿泊日が近づくにつれて高くなるのが一般的です。ほとんどのホテルでは、予約時点ではキャンセル料がかかりませんが、宿泊日の数日前から一定の割合で発生します。例えば、次のような形で設定していることが多いでしょう。 ・7~4日前:宿泊料金の20% ・3~2日前:宿泊料金の50% ・1日前:宿泊料金の80% ・当日:宿泊料金の100% ・無断キャンセル:宿泊料金の100% この例で見ると、1人1泊5万円のホテルを2人分予約していた場合、キャンセル料が発生する期間に入ると、最低でも2万円、当日キャンセルや無断キャンセルだと満額の10万円かかってしまいます。 ただし、これはあくまで一般的な例であり、人気の高い観光地や高級ホテルでは、キャンセル規定がさらに厳しいこともあるのです。 もし3軒のホテルを同時に予約し、後からキャンセルする場合でも、キャンセル規定を守っていれば問題ありません。ただし、宿泊直前のキャンセルはホテル側にとって大きな損失になるため、なるべく早めの対応を心がけましょう。
ブラックリストに載ることはない?
キャンセル料がかからない期間内に適切にキャンセルすれば、キャンセル規定に違反していないため、ブラックリストに載る心配はないでしょう。 しかし、無断キャンセルを繰り返していたり、規定のキャンセル料を支払っていない過去があったりするなどの事情があれば、悪質な客とみなされる可能性があります。 急なキャンセルは、当日の宿泊料金だけでなく、準備していた食材や人件費などにも影響します。例えば、宿泊費1人5万円に加え、本来発生するはずだった飲食代金や、食材の廃棄コストもホテルの損失となります。 そのため、ホテル側はこうした損害を防ぐために、キャンセル履歴を記録し、今後の予約が取りにくくなるなどの対策を取る可能性もあるでしょう。
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