「独裁」「復讐」公言のトランプ氏、強権的な政治手法否定せず…忠臣集め独善的に政策推進か
トランプ氏は10月に保守系メディアの取材を受けた際、左派を「内なる敵」と呼び、軍隊の出動までちらつかせた。司法省への恨みを隠さず、自らを起訴した特別検察官は「2秒でクビにする」とも言い切った。
米メディアでは政敵に対する「復讐(ふくしゅう)リスト」が出回っている。23年の退任式で「暴君、独裁者に誓いを立てない」と暗にトランプ氏を批判した元米軍制服組トップのマーク・ミリー前統合参謀本部議長は、リストに載る代表格と目される。
米国民は「独裁」や「復讐」を公言する人物に、再び強大な権限を与えた。第1次政権の元高官は「憲法や民主主義への脅威は、非常に深刻なものになる」と警告する。トランプ氏が権威主義に傾倒し、米国が変質の道を歩み始めるのか。米国内外の目がトランプ氏に注がれる。