火をつけた紙を部屋に投げ入れ、別の部屋の女性が死亡 「放火男」の罪名を殺人から重過失致死に切りかえて起訴
今年6月、大阪市西成区のアパートで住人の女性が死亡した放火事件をめぐり、殺人の疑いで逮捕されていた男が、「重過失致死」に罪名を切り替える形で起訴されました。 重過失致死と現住建造物等放火の罪で起訴されたのは、新居田信善被告(60)です。
◆死亡したのは 面識のなかった住人女性
起訴状によりますと新居田被告は今年6月、大阪市西成区のアパートの1階の部屋に、ライターで火をつけた紙を2回にわたり投げ入れ、同じアパートの2階に住む牧田奈々絵さん(当時48)を急性一酸化炭素中毒で死亡させた罪に問われています。 この火事をめぐっては、大阪府警が防犯カメラ映像などを解析し、新居田被告を殺人容疑で逮捕していました。 新居田被告は「私が火のついた紙を窓から投げ入れた。その部屋(1階の部屋)女の人を困らせようと思ってやった」と供述していました。死亡した牧田さんと新居田被告は、面識はなかったとみられています。 大坂地検は7月31日付けで、罪名を殺人から重過失致死に切りかえ、新居田被告を起訴しました。 地検は「証拠内容を評価し、起訴罪名で起訴した」としていて、殺意の認定には至らなかったとみられます。