「行き過ぎた動きには対応」加藤財務相、投機筋をけん制 トランプ氏勝利に伴う円安進行で
加藤勝信財務相は8日の閣議後会見で、米大統領選でトランプ前大統領が勝利したことに伴う急速な円安ドル高の進行について、「行き過ぎた動きには適切な対応を取る」と投機筋をけん制した。 【写真】「アメリカ・ファースト」のトランプ氏 110~120円まで円高になる可能性も 6日の東京外国為替市場では、トランプ氏の優勢が伝わると、トランプ氏が訴える大型減税や関税強化によるインフレ再燃の懸念から、円売りドル買いの動きが加速。円相場は一時、1ドル=154円台前半と7月下旬以来の水準まで下落。その後も円安ドル高傾向が続いている。 加藤氏は「足元では一方的で急激な動きが見られる」との認識を示した上で、「市場動向を極めて高い緊張感で注視する」と述べた。