甲子園とは無縁でも…ドラフト上位指名を受けた天才投手(2)甲子園中止の“悲劇”あったが
京都国際(京都)の優勝で幕を閉じた2024年夏の甲子園。過去には甲子園で大活躍し、プロ入りした選手が数多くいる。一方で、聖地への出場は叶わなかった選手でも、ドラフト上位指名を受けた例は少なくない。ここでは、甲子園に縁がなかったものの、高卒でドラフト上位指名を受けた現役投手を紹介したい。(※今季成績は8月28日時点)
山下舜平大
投打:右投右打 身長/体重:190cm/100kg 生年月日:2002年7月16日 経歴:福岡大大濠高 ドラフト:2020年ドラフト1位 今季は苦しみ続けている山下舜平大だが、高い潜在能力を有しており、高校時代から注目され続ける選手だ。 山下は福岡大大濠高(福岡)で、2年夏からはエースの座を獲得。長身から投げ下ろすストレートとカーブの2種類で打者を圧倒したことから、将来を嘱望される選手になった。 しかし、3年時は新型コロナウイルスが流行したため、春の選抜大会に加えて夏の甲子園も中止に。最後の夏は甲子園への挑戦権すら与えられなかった。 それでも、ポテンシャルの高さを評価された山下は、オリックス・バファローズにドラフト1位で入団した。 プロ入り後の2年間はファームで経験を積んだ山下。そんな中、高卒3年目の昨季に大きく飛躍。 昨季は開幕投手に大抜擢されると、同年のオールスターゲームにも選出され、敢闘賞を受賞。後半戦は腰椎分離症を発症するなど勝ち星は伸ばせなかったが、同年は16試合の登板で9勝3敗、防御率1.61の成績で新人王を受賞した。 今季は一転して不振に陥っているが、今月18日の日本ハム戦でようやく今季初勝利。この勝利をきっかけに、調子を取り戻せるか注目だ。
ベースボールチャンネル編集部