「パタゴニア」中古販売の現場へ、「ウィークエンド マックスマーラ」×川島織物で胸熱【向千鶴サステナDが行く】
「必要ないモノは買わないで」を連呼する斬新な売り場で宝探し
「パタゴニア」が中古品の買い取り・販売本格スタート(5/24)
「パタゴニア」が自社製品の中古品の買取りと再販を本格スタートするということで、ポップアップが開催中のパタゴニア東京・渋谷へ。入口ではアスリートたちのお気に入りの一着が迎えます。アウトドアで活躍している彼らがリペアをしながらも愛用し続けるのは、時に命を支えるギアとしての機能性の高さはもちろんですが、ハードな局面を共に過ごしてきた相棒としての思い入れがあるから。アスリートでなくてもそういう一着はありますよね。
足跡マークに導かれて同店の2階に上がると、中古衣類プラットフォーム「ウォーン ウエア(WORN WEAR)」の全貌がわかる展開に。商品の大半は買取り(オンラインでは常時、ポップアップ中は店舗でも実施)した中古品です。同じ製品でも状態により価格も異なり、宝探しのような楽しさがあります。
驚くのは店内随所に「必要なモノは買わないで」とか「新品よりずっといい」と言ったパネルが掲げられていること。新品も販売している店舗で何とも前衛的なメッセージです。これができるのは「パタゴニア」がサーキュラーブランドとして統合したサービスを提供しているから。
「パタゴニア」考える着る人と製品を取り巻くサキュラーの姿は端的に言えば次のようになります。①なるべく長く使用することで、CO2排出量を抑える→②壊れてしまったら修繕をして、自身で愛用を続けたり、第3者に中古品として手に渡り、さらに長い使用でインパクトを減らす→③どうにも使用できなくなったらリサイクルへ。
メッセージは日本語、英語、中国語で掲示されています。アジアで「パタゴニア」の支社があるのは日本と韓国。訪日客もグローバルで発信しているメッセージをここで体感できる、というわけです。一点ものが多いから宝探しのような感覚で買い物を楽しめます。