アメリカとイランの直接対決になりかねない 3名が死亡した「米軍前哨基地への無人機攻撃」
数量政策学者の高橋洋一と外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が1月30日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。国連機関の職員がイスラエルへの攻撃に関与した疑惑について解説した。
国連職員がイスラエルへの攻撃に関与した疑惑をめぐり、林官房長官が「資金拠出を一時停止せざるを得ない」と述べる
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員がイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃に関与した疑惑について、林官房長官は1月29日、「極めて憂慮している」と述べ、機関への資金拠出を「一時停止せざるを得ない」と説明した。一方、国連側は28日、UNRWAへの資金拠出を一時停止している日本、アメリカ、ドイツなどに対して再開を要請した。 飯田)去年(2023年)10月のイスラエルに対するテロ攻撃に、職員が関与した疑いがあるそうです。
国連の信頼性にも関わる問題
宮家)約1万3000人のうちの直接関与は12人ですから、少ないと言えば少ないかも知れませんが、もっと多いという話もあります。もし公式車両や内部情報を使ってイスラエルに入ったのだとしたら、パレスチナ人が可哀そうだという問題ではなく、国連という国際機関の信頼性の問題になります。中立だからこそ、我々は国際機関にお金を出しているわけです。それがこのような状況になったので、日本はどうするのかと思っていましたが、当然、一時停止ですよね。そのくらい厳しくしなくてはいけないと思います。 飯田)身体検査をしなくてはいけなかったのでしょうか? 宮家)しかし、約1万3000人もいたら難しい。みんなパレスチナ人ですし、多くの人はガザ関係者ですので大変です。身体検査と言っても簡単にできるわけではないし、途中から転向されたら終わりでしょう。そんなに簡単なことではないと思います。 飯田)もともとハマスが統治、実効支配しているように報じられていますが、実際にはこの機関も社会的なインフラ部分に関わっていますよね。 宮家)日本も一生懸命お金を出しているし、支援活動もしているはずですが、今回のようなことをされては「国連、UNRWA、あんたもか?」と言いたくなりますよね。