アメリカとイランの直接対決になりかねない 3名が死亡した「米軍前哨基地への無人機攻撃」
ヨルダンにある米軍の前哨基地がドローン攻撃を受け兵士3人が死亡 ~アメリカとイランの直接対決になりかねない
宮家)でも今私が気になっているのは、米兵がヨルダンの前哨基地で亡くなっていることです。 飯田)無人機で攻撃されたようですね。 宮家)3人が亡くなり、数十名が怪我をしています。相当大きな問題です。(ハマスによるイスラエルへの奇襲があった)10月7日以降、アメリカ軍の兵士が死ぬのは今回が初めてですよね。当然、イランが裏にいるのです。イランが命令したかどうかはわかりませんが、代理人が攻撃を行っていることは違いない。私が恐れているのは、これがアメリカとイランの直接対決になり、この問題が湾岸地域に波及することです。湾岸地域に波及すれば、ペルシャ湾岸、特にホルムズ海峡も含めて、日本への石油とガスの供給に関係する可能性があります。 飯田)なるほど。 宮家)いまのところアメリカもイランも拡大させたくないのです。しかし、偶発的かどうかはわかりませんが、このような形で衝突が起き、それが判断ミスを呼んで直接対決にでもなったら、そちらの方が大変だと思います。 飯田)既にアメリカ政府とイギリス政府がフーシ派の幹部に対して、経済制裁を科したと明らかにしています。 宮家)おそらくイランの支援を受けた跳ね上がり者がやっているのだと思いますが、本当にやりたい放題やらせていいのでしょうか。制御しなくてはいけないのですが、イランが本当に制御できるのかも大きな問題になると思います。アメリカは拡大させる気はないですからね。
石油等によって好調なロシア経済
飯田)石油・原油価格が少し上がってきたという話もありますが、いかがですか? 高橋)大きな流れで言えば、バイデン大統領のような環境の人がたくさんいるので、それはそれで高止まりするのですよね。おそらく、それがロシア経済を回しているのでしょう。ロシア経済に対しては制裁がありますが、中国との取り引きは抜けているので、ロシア経済はかなり調子がいいのです。いまの環境政策がなくなれば落ちるのですが、今後の中東では上がってしまい、誰を批判するのかという感じになってしまいます。 飯田)なるほど。回り回ってくると……。 高橋)ロシアとイランを批判するのですかね。 飯田)ロシアとイランもつながっていると前から言われていますよね。 高橋)エネルギー価格でつながっているところがあります。ほくそ笑んでいるのは誰かと考えると……。 宮家)中国もインドも安く買っていますから、それはそれでハッピーなのです。 飯田)闇で安く買えるのですね。 宮家)環境問題の結果、中国とインドとロシアが喜んでいるとしたら、「何だこれは!」という話ですよね。 高橋)そう考えると、みんなリンクしています。
海外の報道ではUNRWA職員の約10%が関与
高橋)UNRWAの話に戻りますが、日本は確か3000万ドル(約45億円)くらい出しています。血税ですから看過できません。12人が関与したと言われていますが、海外の報道によると、職員の約10%が関与しているようです。約1万3000人の10%ですよ。12人という数字は決して少なくありません。数が多いので身体検査を行うのも難しいですよね。 宮家)10%だったら大変ですよ。民間ならお取り潰しだと思います。