スペインリーグがバルセロナのサラリーキャップ正常化を承認「2選手の再登録間近」と現地紙報道
バルセロナのサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された、移籍金や年俸などの限度額)が正常化され、ダニ・オルモとパウ・ビクトルのスペインリーグへの再登録が近づいている、とスペイン紙スポルト電子版が4日に報じた。 【写真】バルセロナのパウ・ビクトル バルセロナはこれまで、長らく続く財政面の問題により、補強費を削減してもその一部しか獲得選手の人件費に当てられないという厳しい制限に苦しめられてきた。 しかし昨年末、オルモとビクトルをスペインリーグに引き続き登録するため、改修工事が行われている本拠カンプ・ノウのVIPボックスの運営権をアラブ諸国の企業に売却。全体の売り上げの一部である約6000万ユーロ(約96億円)を3日までに受け取った。 その後、スペインリーグによる売却書類の審査を受け、この収入が有効なものと判断された。サラリーキャップが1対1ルール(選手の売却や給与削減で得た資金を、補強費に全額投入できる状態)に戻れる承認を正式に受けた。 一方、現時点でオルモとビクトルの登録は抹消されたまま。「同じシーズン中に同一クラブの選手として再登録できない」という規定がある。そのためバルセロナは、スペイン・サッカー連盟の法務機関にこの件を相談する予定といい、近々、回答が届く見通しとなっている。クラブ内では、間もなく再登録される可能性があると考えられていると、同紙は伝えている。(高橋智行通信員)