消火器を家に置くならどれを選ぶ?「天ぷら油火災」「ストーブ火災」で“使い分け”も…万一に備えた設置場所
使用期限を超えたものはリサイクル
住宅用消火器を使う機会がなくても、そのままにしてはいけない。点検で異常が見つかったものはもちろんのこと、使用期限を超えたものは処分する必要があるという。 消火器にはリサイクルシステムが構築されており、有償となるが全国約5000カ所にある回収窓口へ持ち込むか、引き取ってもらうことで処分できる。 近くの回収窓口は、「消火器リサイクル推進センター」に電話し、住所を伝えると、聞くことができる。また、スマホからでも「消火器リサイクル推進センター」のウェブサイトで検索が可能だ。 なお、回収された消火器は、リサイクル施設で解体され、容器の鉄の部分と粉末薬剤は全てリサイクルされる。再資源化率は90%以上になるという。
一般家庭への普及率は約45%
日本消火器工業会によると、消火器全体の年間製造数は約500万本。そのうち「住宅用消火器」の製造数は約50万本と全体の1割にとどまっている。一般家庭への普及率は約45%だという。 宮崎さんは「ご家庭の普及率が50%以下では低く、やっぱりもっと設置していただけなければと思います」と話していた。 住宅用消火器は、通販やホームセンターなどで販売しているという。「自分の家で火災は起こらない」と思わず、いざという時のために、家に備えることを考えてみるといいかもしれない。 (イラスト:さいとうひさし)
プライムオンライン特集班