米国内の韓半島専門家「韓悳洙権限代行-トランプ、多国間会議でなければ会談開催は難しい」
韓国が大統領権限代行体制という状況では、ドナルド・トランプ米国次期大統領の就任以後も両国間の首脳会談開催は難しいと米国内の韓半島(朝鮮半島)専門家が予想した。 米国保守志向のシンクタンク「ヘリテージ財団」のブルース・クリングナー上級研究員は、17日開かれた戦略国際問題研究所(CSIS)主催の対談で「韓悳洙(ハン・ドクス)大統領権限代行首相がトランプ氏と並んで多国間会議に出席するならば互いに会うことはできるが、トランプ氏が韓国に行くか、反対の状況(韓代行の訪米)が起きる可能性は大きくないと考える」と話した。 クリングナー氏は、現在弾劾訴追されて職務が停止した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、韓米同盟を強化して果敢に日本に接近して韓米日安保協力体制を構築した事実を紹介した。 あわせて共に民主党に対しては「北朝鮮と中国に対してはるかに融和的であり、日本に対してもっと民族主義的アプローチを取るだろう」と予想した。 また「米国に関連し、韓国の進歩陣営は同盟にもう少し冷淡で、韓半島緊張高揚に対して北朝鮮よりは米国をたびたび批判する傾向があった」とし「それはトランプ政府が聞きたくない内容」と付け加えた。 クリングナー氏は「中国は米国に実存的脅威」としながら「米国は〔中国牽制(けんせい)のために同盟国に〕はるかに多くのことを求めるはずだが、韓国や日本がそれをしなければ関係は緊張するだろう」と展望した。 韓国の政治的混乱期に乗じた北朝鮮の挑発の可能性に対して「ナポレオンは『敵が失敗をしている時は介入するな』と話したことが伝えられている」とし、1980年光州(クァンジュ)民主化運動当時に北朝鮮が動かなかった事実に言及し、重大挑発の可能性は小さいと判断した。 クリングナー氏は続いて「戦術的挑発は北朝鮮が(韓国の状況に関係なく)いつもしていること」としながら「私の考えでは、北朝鮮は座ったまま敵(韓国)が内部的に崩壊する状況を見守りながら楽しむだろう」と予想した。反面、司会を担当したCSISのビクター・チャ韓国部長は、北朝鮮が韓国状況とは別個で、トランプ政府スタート以降、米国新政府を相手にした誇示式挑発に出る必要を感じるかもしれないと展望した。 クリングナー氏は最近、トランプ氏が執権第1期の時に米朝対話に深く関与した要人を再起用した点に言及して「他の優先順位の外交議題があるにもかかわらず、トランプ氏またはその政府人々が北朝鮮と対話を始めようと試みることを示唆している」とし、共に民主党はそれを非常に歓迎するだろうと展望した。