青木真也 朝倉海のUFC挑戦をブッタ切り「エースを引き抜かれたってことなんだよ」
格闘技イベント「RIZIN」バンタム級王者の朝倉海(30)が王座を返上し、世界最大の総合格闘技イベント「UFC」(米国)に参戦すると発表。大きな反響を呼んでいる。この注目の「移籍」に〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)は――。 【写真】朝倉未来と笑顔で写真を撮る海 9日の格闘技イベント「RIZIN.47」(代々木)の休憩前、榊原信行CEOに呼び込まれる形でリングに上がった海は、自らUFC挑戦を報告。「王者になってきます。そして世界中のファンを連れて必ずここに帰ってくるので、楽しみにしていてください!」と誓い喝采を浴びた。 RIZINも背中を押したことで実現した今回の移籍だが、青木は「これって忘れちゃいけないのは、エースを引き抜かれたってことなんだよ」と声をしゃがれさせる。その上で「(RIZINライトヘビー級王座を返上してUFCに移籍した)イリー・プロハースカもそうだけど、ちょっと活躍すると抜かれているのが現実だから。その現実からみんな目をそらしたらダメだと思う」と指摘。 「じゃあ、どうしたらいいか? そんなの引き抜き返すしかないだろ。今まで、格闘技界もプロレス界もそうやって盛り上がってきたじゃないか! こうなったらRIZINも、マリーゴールドからロッシー小川を引き抜いて経営陣に加わってもらうべきだ!」と提案した。 冗談はさておき、海はUFCで活躍できるのか。その見立てを問われた青木は「フライ級に下げるなら好勝負はあり得る。層が薄いから。ただ、バンタム(級)のままなら厳しいと思う」とメガネを光らせる。 その理由を「UFCのバンタム級はストライカーもグラップラーもレベルが高いから。K―1という〝箱庭〟を出た武尊や野杁正明が(シンガポールの格闘技団体)ONE(チャンピオンシップ)で負けたのと同じだよ。メジャーとはそれくらいの差があるんだ。正直、朝倉もUFCバンタム級の上位陣が相手だと、試合にすらならないはずだ。その差は、俺自身も経験しているから分かるんだよ」と辛らつな言葉を並べて説明した。 カレー店で存分に老害をまき散らした青木は「それはそれとして、爆破されちゃう社長とか、黒スプレーをかけられるオーナーとか、気をつけてほしいよね。あんまり自己承認欲求が過ぎると、大社長でも副社長に降格させられるような時代なんだから」と、何のことか全くわからないことを口走りながらカレーをひと口。 もちろんこれで舌鋒が止まるはずもなく、今度はナンをちぎりながら「マリーゴールドに必要なのは堀田さんなんだ!」などと脱線を繰り返しつつ、次のテーマに移行した。
前田聡