絵の具遊びに熱狂 移転20周年で記念イベント 徳之島町立図書館
2004年に町生涯学習センター内に移設された鹿児島県徳之島町の町立図書館の移転20周年を記念したワークショップ「ふてっか うん かかとう!(でっかい海を描こう)」が27日、同センターであった。親子連れ約40人が参加。全身絵の具まみれになりながら極彩色の巨大アート作品を完成させた。 「こどもの読書週間」(4月23日~5月12日)の一環で開催。特別講師として絵本作家のミロコマチコさん(43)を招いた。
ミロコマチコさんは大阪府出身。13年に「オオカミがとぶひ」で第18回日本絵本賞大賞を受賞した。19年に奄美大島に移住。現在は龍郷町を拠点に画家・絵本作家として国内外で活躍している。 ワークショップは2部構成。前半はあらかじめ用意した約10メートルのクジラの下絵の上に、フェルトペンを用いて海の生き物や好きなキャラクターを描き加えた。後半はアクリル絵の具を用いた着色作業。子どもたちは歓声を上げながら制作を楽しんだ。 手足だけでなく全身絵の具まみれになった亀津小3年の女児は「好きな色を好きなだけ塗れてとても楽しかった」と笑顔。母親は「もともと絵を描くのが好きな子なので思い切り楽しんでいた。家庭ではできない体験なので機会があればまた参加させたい」と目を細めていた。 徳之島への来島は2回目というミロコマチコさんは「徳之島の子どもは素直で発想が面白い。生き物のこともよく知っていて自然が身近なんだなと感じた。絵を描くことは勉強と違って間違いやルールはない。絵の具の感触や匂いも楽しみながら思う存分絵の具で遊んでほしい」と語った。