福岡県行橋市の川で、箱罠に入った状態のネコを水中に沈めて死なせ、死骸を捨てたなどとして、警察は66歳の農業の男を逮捕・追送検し捜査を終結しました。 【写真で見る】男が使用した罠など 男は「糞尿による悪臭や農業被害に困っていた」「2年で約60匹のネコやアライグマを殺した」などと供述しているということです。 廃棄物処理法違反と動物愛護法違反の疑いで逮捕・追送検されたのは福岡県行橋市に住む農業の男（66）です。 男は2024年2月29日から3月19日にかけて行橋市を流れる祓川で、箱罠に入った状態のネコを水中に沈めて死なせ、川に死骸を捨てたなどの疑いが持たれています。 今年2月に保健所の職員が「川に複数の小動物の死骸がある」と通報。警察がネコやアライグマなど36匹の死骸を発見し、防犯カメラなどの捜査から男の関与が浮上しました。 警察によりますと、男は自宅の倉庫やビニールハウスに、キャットフードやイチゴなどのえさが入った市販の罠を少なくとも3か所に仕掛けていたということです。 取り調べに対し、男は容疑を認めたうえで「ネコの糞尿による悪臭やアライグマなどによる農作物の被害に困っていた。ネコを駆除するために捕まえて殺した。ネコなどの死骸を川に捨てることは自然に帰すことになるので悪いことではない。野良ネコにえさを与え放し飼いにしている人もいるが、責任ある飼い方をしてほしかった。2022年3月ごろから2024年3月下旬ごろまでの間に約60匹のネコやアライグマを殺した」などと供述しているということです。