石原伸晃氏 103万の壁引き上げなら自民支持率上昇は?「ならない。それは玉木さんのお手柄」
元衆院議員で自民党東京都連最高顧問の石原伸晃氏(67)が、10日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演し、国民民主党の玉木雄一郎代表が掲げる年収103万円の壁引き上げと内閣支持率への影響について私見を語った。 10月の衆院選で28議席獲得と躍進した国民。玉木氏は、年収の控除を超える額に課税され、税制上の扶養からも外れるボーダーライン「103万円の壁」を、178万円まで引き上げることを訴えている。賛成しなければ、過半数を割っている自公が進める法案可決に賛成しない方針で、一躍キャスティングボートを握る存在となった。 国の試算では、引き上げで税収が7、8兆円減る見込み。それでも、国民にとっては懐が潤う結果になるだけに、進行役の阿川佐和子から「石破さんが決行したら、支持率も少し上がるんじゃない?自民党変わったなと」と質問が飛んだ。 すると、石原氏は「いや、ならないですよ。それは玉木さんのお手柄ですよ」と断言し、自公が提示する可能性がある引き上げ幅の妥協案については「玉木さんは降りちゃいけない」と主張した。 玉木氏や古川元久国対委員長は、ともに旧大蔵省の元官僚で、財政のエキスパートでもある。石原氏は「“どういう行程でこれだけ費用がかかるから、これだけここを捻出する”という数字を、彼はすぐ作れますから。古川さんもいますから。これで行きましょうと言えば、国民は拍手すると思いますよ」と見通しを口にした。 10月の衆院選で惨敗した自民について、「政策活動費だから、みんな2000万円だって言ったら、そりゃあ選挙勝てないですよ。大根が100円か200円でみんなカリカリしているのに、ダメですよ。センスない」と苦言を呈していた石原氏。「さっきも言った通り、みんな100円、200円で怒ってるんだから、そういうことをやらないとダメですよ。だから民意で自民党が過半数を割ったわけですから。民意ですから」と、弱体化した自民に活を入れていた。