韓国野党の共に民主党、大統領権限代行兼首相の弾劾手続き開始宣言
韓国最大野党「共に民主党」が24日、韓悳洙(ハン・ドクス)大統領権限代行兼首相に対する弾劾手続き開始を宣言した。 朴賛大(パク・チャンデ)院内代表はこの日午前、ソウル汝矣島(ヨイド)国会で開かれた民主党院内対策会議で「民主党は『内乱代行』韓悳洙首相に対する弾劾手続きをすぐに開始する」とし「内乱の小さな火を鎮圧する」と話した。 朴院内代表は「今日(24日)が韓権限代行に与えた最後の期間だった」とし「それでも韓権限代行は今日の国務会議で金建希(キム・ゴンヒ)特検法、内乱一般特検法を公布しないという考えを明確にした」と理由を説明した。あわせて「韓悳洙首相の話は時間を遅延して内乱を持続するという言葉以外に解釈するすべがない」とした。 韓権限代行はこの日国務会議案件に「双特検法」(内乱一般特検法・金建希夫人特検法)を上程しないことにした。韓権限代行は「特検法処理や憲法裁判官任命のように法理解釈と政治的見解が衝突する懸案を賢明に処理するためには、何より与野党が額を突き合わせなければならない」と話した。 韓権限代行に対する弾劾訴追案の具体的な発議時期はこの日午後の非常議員総会直前の党指導部会議を通じて決まる展望だ。この日、直ちに弾劾案が発議されれば26日に予定された本会議を経て27日に表決される可能性もある。民主党は運営委で単独議決を通じて27日本会議日程も追加しておいた状態だ。 ◇与野、韓権限代行の弾劾定足数で異見 一方、韓権限代行弾劾案議決定足数に対して国民の力と民主党は別々の主張をしている。国民の力は韓権限代行が大統領の権限を代行している点を考慮する場合、大統領弾劾案のように在籍議員の3分の2(200人)以上の賛成がなければならないという立場だ。 しかし民主党は在籍議員過半(151人)の賛成で可能だと主張する。朴院内代表もこの日、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)の現在の身分は大統領であり、2人の大統領は存在することはできず、韓首相は国民が選出してもいない」とし「国務委員なので、在籍議員過半賛成で可能」と話した。 民主党の主張は国会立法調査の見解に従ったものだ。政治議会チームのチョン・ジニョン立法調査官は23日「大統領権限代行就任以前、首相として職務を遂行する中で弾劾理由が発生する場合には国務総理(首相)に対する弾劾案発議および議決要件が適用される点については学界でも異論がない」と民主党に回答し、民主党は韓権限代行が首相として12・3非常戒厳に同調したという容疑だけを指摘して弾劾案草案を完成した。