あの「ポルシェ」が中国市場で人気凋落の大誤算 1~3月は2割超の販売減、反旗翻すディーラーも
■BYDなど新たなライバル台頭 中国市場でのポルシェ車のメーカー希望価格は、最も安い車種でも50万元(約1082万円)を下らない。同社はスポーツカーの世界的なプレミアムブランドとして、超高価格帯のカテゴリーで圧倒的強さを誇っていた。 その神通力がここに来て弱まったのは、ポルシェのEVに中国の富裕層を惹きつける魅力が足りないことに加えて、新たなライバルの台頭がある。 中国のEV最大手の比亜迪(BYD)は2023年11月、超高級車専用のサブブランド「仰望(ヤンワン)」を立ち上げた。第1号モデルの大型SUV「U8」のメーカー希望価格は110万元(約2381万円)からだが、BYDによれば、発売後の累計販売台数はすでに6000台を超えたという。
BYDはさらに、仰望の第2号モデルのスポーツカー「U9」を2024年2月に発表。ポルシェの牙城に真っ向勝負を挑んでいる。 (財新記者:安麗敏) ※原文の配信は5月28日
財新 Biz&Tech