西田敏行さん、中山美穂さん <エンタメ界・2024年に亡くなった方々>
大女優の早すぎる死に日本中が涙
【7~9月】人気キャラクターの“声”相次いで旅立つ 7月10日、『サラリーマンNEO』(NHK総合ほか)などで知られる名バイプレーヤーの俳優・中村靖日(やすひ)さんが51歳の若さで亡くなったニュースは世間を驚かせた。急性心不全だった。続く28日には麻雀界、麻雀メディアの発展に尽力してきた編集者、ライターで“メンチンのバビィ”の愛称で親しまれた馬場裕一(65)さんががんの闘病の末に死去。訃報に際しては、馬場さんのお世話になった多くの麻雀プロが追悼コメントを発表した。 8月には映画『太陽がいっぱい』などで知られる世界的な二枚目俳優アラン・ドロン(88)さんが死去。脳卒中で療養していた。また、人気シリーズ『攻殻機動隊』の草薙素子役や、ニコール・キッドマンの声の吹き替えなどで知られる声優・田中敦子(61)さんの訃報も8月だった。同じ声優の田中光が息子であることとともに公表。「田中敦子という声優をどうか忘れないでください」とファンに呼びかけた。 9月29日には声優で、ドラえもんの声を25年超担当していた大山のぶ代(90)さんの死去が伝えられた。そのほか、9月にはファッション評論家でかつてはバラエティ番組にもたびたび出演していたピーコ(79)さんが多臓器不全のため死去。初代タイガーマスクのライバル「虎ハンター」の異名をとる元プロレスラーの小林邦昭(68)さん、実業家でYouTubeチャンネル「令和の虎」で知られる岩井良明(64)さん、文芸評論家の福田和也(63)さん、サブカル評論家の唐沢俊一(66)さんの訃報も9月だった。 【10~12月】大物俳優、大物女優の急逝相次ぐ 10月16日、世界中に衝撃が走ったのは、イギリスのボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバーだったリアム・ペインさんの急死だった。31歳。滞在先のブエノスアイレスのホテルからの転落死だった。 衝撃な訃報が相次ぐ。翌17日にはドラマ『池中玄太80キロ』(日本テレビ系)、映画『釣りバカ日誌』シリーズほか晩年までさまざまな作品に印象的な演技で存在感を残し、また『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)での局長役としておなじみだった西田敏行(76)さんの急逝が報じられた。遺作となった『劇場版ドクターX FINAL』が、今月公開スタートしている。 また、ホラー漫画界の巨匠で『漂流教室』『まことちゃん』などで知られ、“ぐわし”のポーズ、トレードマークの赤と白のボーダーのシャツでおなじみだった楳図かずお(88)さんの訃報が出たのは28日だった。つい1ヵ月前に米寿のお祝いをSNSに投稿したばかりだった。 11月には、大相撲中継でのあけっぴろげな解説が人気だった元横綱・北の富士勝昭(82)さん、詩集『二十億光年の孤独』などで知られる詩人の谷川俊太郎(92)さんの死去が伝えられた。昭和のプレイボーイで、近年は日本全国を自転車で巡る『にっぽん縦断 こころ旅』(NHK BS・BSプレミアム4K)が中高年に人気だった火野正平(75)さんも亡くなった。 12月、日本列島が悲しみに包まれたのは、アイドル歌手として一斉を風びし、女優としても映画『Love Letter』などで人気を博した中山美穂(54)さんの訃報だ。6日に自宅の浴槽に倒れているところを関係者が発見し、その後、死亡が確認された。事件性のない入浴中の不慮の事故によるものだった。12日には妹で女優・中山忍がコメントを発表し、葬儀を終えたことを報告するとともに、「自慢の姉でした」「私にとって姉は『大好きなお姉ちゃん』であるとともに『みなさんの中山美穂』であり、『永遠のシャイニングスター』です」とヒット曲になぞらえて姉を追悼した。 続く9日には、元東京12チャンネル(現テレビ東京)アナウンサーで長年、朝の情報番組『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)の総合司会を務めた小倉智昭(77)さんが死去。2016年よりがんの闘病生活に入っていた。 プロ野球・読売ジャイアンツの最高顧問で、株式会社読売新聞グループ本社代表取締役主筆、「メディア界のドン」とされ“ナベツネ”の愛称で親しまれた渡辺恒雄(98)さんは肺炎のため19日、死去した。