伝統野菜・雪菜の「ふすべ漬け」作り 米沢栄養大で料理教室
米沢市上長井地区で栽培されている伝統野菜・雪菜を使った漬物「ふすべ漬け」の作り方を学ぶ料理教室が7日、同市の米沢栄養大で開かれ、同大1年生46人が食材の特徴や調理手順について理解を深めた。 同市の上長井雪菜生産組合(吉田清志組合長)が、若い世代への雪菜の知名度向上などを目的に毎年開催している。組合員が切り方やゆで方を実演し、湯通し後は水にさらして熱を取り、しっかり水を切る、ポリ袋などで3日間密閉して辛みを引き出す―と作り方を伝えた。 ふすべ漬けの名称は「湯通し」を意味する方言「ふすべる」に由来する。若者たちの実習を見守っていた吉田組合長は「栽培の仕方や食べ方を知り、米沢にしかない伝統野菜に関心を持ってほしい」と話し、食文化継承の願いを込めていた。