「私の一言で政治的なものに」韓国ベテラン俳優が『ソウルの春』言及を断ってきたワケ
韓国・釜山市で開催中の釜山国際映画祭(BIFF、最終日11日)で、映画『ユア・マイ・サンシャイン』(2005年)、『新しき世界』(13年)などの作品で印象深い演技を見せ、ファンから根強く愛されている俳優ファン・ジョンミンが、トークイベントの「アクターズハウス」に登場した。釜山日報社が報じた。 ■「政治的な映画ではないが…」ファン・ジョンミンが『ソウルの春』のインタビューを断ってきたワケ【写真】 ファン・ジョンミンは2023年の年間観客動員数1位を記録した映画『ソウルの春』でチョン・ドゥグァン役を演じ、深みある演技を見せた。トークイベントでファン・ジョンミンは作品がややもすれば政治的に映る可能性があるため、これまで『ソウルの春』に対する言及を控えてきたと明かした。史実をベースに製作された映画だが、あらぬ誤解を招くかもしれないと考えて、インタビューもすべて断ったという。 「チョン・ドゥグァンという人物は私たちがよく知っている人物であり、その人のとんでもない行動やその後に起きた光州事件などを見て育った経験が、私の細胞にも埋め込まれている」とし、「『ソウルの春』は政治的な映画ではないが、私の一言で、政治的なものになってしまうかもしれないと心配した。観客が映画をよく理解してくださり、感謝している。映画市場がとても厳しい中、観客が多く集まるか内心不安だったが、こんなに成功するとは思わなかった」と感想を述べた。 #エンタメQ ▼韓国大人気シリーズ「ベテラン」誕生秘話も…トークイベント詳細は(おすすめ記事)から▼
西日本新聞社