5年ぶり知床雪壁ウォーク
北海道の羅臼町で開通前の知床横断道路(国道334号)を歩く「知床雪壁ウォーク」(町など主催)が14日、5年ぶりに開催された。一般から公募し、国内外から参加した147人が最大7㍍の雪壁がそびえる道路を歩いた。 同イベントは、冬季通行止めにしている同国道を、開通前の除雪作業の期間中に実施している。近年はコロナ禍や天候不良の影響で実施できず、2019年以来の開催となった。 この日は往復10㌔の予定が、あいにくの小雨だったことから、一部短縮して実施。一行は午前10時、知床羅臼町環境協会の大野貴史会長の合図でスタートした。道中、実際の除雪作業も公開され、参加者は左右にそびえる雪壁の高さに驚きながら、家族や友人らと記念撮影。雪が残る羅臼岳やシラカンバの森など、同道でしか見られない風景も堪能した。 家族で参加した神尾柚菜さん(知床未来中1年)は「雪壁の高さにびっくりした」と笑顔。別海町から参加した太田晴美さん(61)は「普段車で通過するだけの光景を時間をかけて歩くことができて、とても楽しかった」と一緒に参加した友人らと顔を見合わせていた。
釧路新聞