落選した現職閣僚、大物議員、萩生田光一氏らが明かす「石破総理」が惨敗した理由
恨み節もどこ吹く風
実際に2000万円が支給され、「ありがた迷惑」とSNSに動画を投稿した萩生田光一元政調会長は当選が決まったあと、囲み取材でこう話した。 「私が選挙区支部長であることは事実なので、(支給に)違法性はありません。ただ、公示後に、選挙中に使えないおカネを振り込まれても、それをどういうふうに使っていいのかわからない。私のところには(自民党の)マニフェストも来ておらず、党勢拡大の期待に応えられないのでお返ししました。 さすがに(2000万円に)どういう意味があるのか、すごく不思議でした。しかも共産党の機関紙に出て、われわれは寝耳に水。そんな大きなおカネが振り込まれて気づかないはずがないと言われましたが、政党交付金は別口座に入るので、その口座の確認もしていませんでした。 私自身はすでに返金したので、党の手続きに瑕疵があったと言うつもりはありません。ただ、(選挙戦に)どういう影響があったのか、それは党の執行部が自ら考えることではないでしょうか」 だが、石破総理はこうした候補者たちの恨み節もどこ吹く風である。 選挙後、早々に続投を明言し、翌28日の会見では「2000万円問題」についてこう釈明した。 「『法的に問題ない』ということは何ヵ所でもご説明してきた通りです。ただ、それが(有権者から)『そうなのか、わかったよ』という反応があったとは私は思っておりません。ご理解いただけるような説明の仕方は、私は反省点として強く持っているところです」 問題はなかったが、説明の仕方が悪く、有権者に理解してもらえなかった、というわけだ。しかし、非公認とした「裏金議員」の選挙区支部に2000万円を支給するのは、どう釈明しても有権者の理解は得られまい。 後編記事『国民民主・玉木代表の高笑いが止まらない!余命5ヵ月の石破政権が丸呑みさせられる「国民民主党が要求するもの」』へ続く。 「週刊現代」2024年11月9日号より
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