【2024ふくしま衆院選】直前情勢 福島県内選挙区 新2区 自民、支持者継承急ぐ 立民、後援会フル回転
昨年の県議選で新2区内の須賀川市・岩瀬郡と石川郡で玄葉が支援する新人が当選した。当選10回を支えた強固な組織に加え、新陳代謝が進んだ県議の後援会組織をフル回転させたい構えだ。根本の「世襲」への批判も強めており、選対本部長の宗方保は「各地に選挙のベテランがそろう。鍵となる郡山での支持拡大に注力する」と意気込む。 ただ、野党生活が長引く玄葉に対して気持ちの揺れる支持者もいる。長年、玄葉を応援してきた田村市の建設業者は区割り改定が決まった後の要望活動で成果が出て与党・自民の強みを実感することがあったという。今回は共産も候補を擁立しており、「反自民の票が分散しないかが勝負の分かれ目になる」と関係者は指摘する。 ◇ ◇ 共産党の新人丸本由美子(62)は6日、郡山市で商工関係や労働関係の団体などを回り「原発ゼロ」や消費税減税などを訴えるチラシを配り支持を求めた。須賀川市議を5期20年務めた経験もアピールしている。11日、郡山市に事務所を開く。会社経営の新人高橋翔(36)は民間と連携した教育施策や最先端産業の創出の実現などを訴えている。(文中敬称略)
◆旧2区の前回得票結果 (郡山市分) 自民・根本匠75,937 立民・馬場雄基64,865 ◆旧3区の前回得票結果 (須賀川市、田村市、岩瀬郡、石川郡、田村郡分) 自民・上杉謙太郎42,406 立民・玄葉光一郎62,230