年金受給前の55歳で熟年離婚してしまいました。それまで専業主婦だったのですが「年金」を多くもらうにはどうしたらいいですか?
離婚したあとは制度を利用すれば年金額を増やせる可能性も
熟年離婚をすると、老後の生活に不安を覚える方もいます。実際、もし専業主婦の方が離婚をしたとすると、受け取れる年金は老齢基礎年金のみのため、令和6年度の時点で満額の場合月に6万8000円です。貯金に余裕がない方は、年金額を増やすために対応が必要でしょう。 年金額を増やす方法としては、まずパート勤務などが挙げられます。働いて厚生年金に加入すると、その分老齢厚生年金を受け取れるためです。 さらに、離婚して2年以内であれば、婚姻期間中の元夫の厚生年金記録を半分請求できる「3号分割制度」を利用できる可能性があります。厚生労働省年金局の資料によれば、3号分割制度を利用すると、平均で年間8万円以上年金額が増えているため、離婚してすぐの場合は制度の申請をしておきましょう。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 日本年金機構 年金用語集 は行 報酬比例部分 日本年金機構 年金Q&A(厚生年金の加入(被保険者)) Q 会社に勤めたときは、必ず厚生年金保険に加入するのですか。 日本年金機構 離婚時の年金分割 離婚時の厚生年金の分割(3号分割制度) 厚生労働省年金局 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 (参考資料6)3号分割のみ 受給権者の分割改定前後の平均年金月額等の推移(29ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部