【核心】「緊急事態宣言をもう少し早く出せれば…」感染研所長が語った3年間 コロナの流行は「今後も継続」
■感染症は「社会の弱いところを突く」
―5類に移行し、今後どう新型コロナと向き合う 脇田)これまでと違って毎日、日々の感染者数の数字が出てくる状況ではなくなりますが、新型コロナウイルス感染症の流行はまだしばらく続きます。毎週、定点の数字が出てきますし(毎週金曜日に週一度の感染者数が発表される)、感染状況を気にしていただき、必要な感染対策をとっていただくことが重要だと思います。 ―若い世代は 脇田)高齢者や基礎疾患のある人は、感染すれば重症になるし亡くなる方もいます。一方で、若い人は、普通の風邪に近いような状況になっています。これまで3年間色々なところで我慢してきて、学校や社会活動もなるべく普通に活動したいという気持ちもあるだろうし、それは当然だと思います。 ただ、感染症というのは、社会の弱いところを突いてくる。お子さんもいるしお年寄りもいる中で、この社会は成り立っているので、新型コロナの流行がまた広がると、やはりそういった弱い方が被害に遭うということも、少し念頭に置いてもらって、もし流行が大きくなったら、なるべくそれを避けるような行動をとっていただけると、いいかなと思います。