【福岡ボート・GⅢマスターズリーグ】佐々木康幸 6Vにする必要がある
<30日・福岡ボート・5日目> 最高の形で優出一番乗りを決めた。準優10Rで佐々木康幸(51)=静岡=はうねりが出る荒れ水面の中を3コースからこん身のツケマイを決めて快勝。「優勝戦で外枠だと厳しいから1着が欲しかった」。SGウイナーが勝負強さを見せつけて最終決戦に駒を進めた。 機力もここに来て上昇ムード。「差せる足はなかったからね」とペラ調整は出足不足を補うのではなく、戦法をまくり策に定めて伸び仕様にシフト。「行き足は良くなっている。今のチルト0のセッティングならいい人相手にも付いていける」。いい人とはもちろん山本隆幸や西島義則であり、やや見劣るとはいえ優勝戦でも戦えるレベルには引き上げた。 今年はここまで5V。来年に若松で開催されるSGクラシック出場が視野に入るが、自らの置かれた状況は冷静に把握できている。「(クラシックの)選考勝率が低いので、自分は5Vでは絶対に出場できない。絶対に6Vにする必要がある」 今節はややリズムに乗り切れなかったとはいえ、一発勝負になれば話は別。当地は通算6優出3Vと相性抜群で3号艇でのV経験も。「1号艇が完全Vが懸かっていた白井英治さんだったしね。福岡は優出しさえすればチャンスがある。諦めずに勝負したい」。西島の前付けでコースは流動的だが、コース不問の攻めは佐々木の真骨頂。10年ぶりのSG復帰へ気合のさばきを披露する。(森 大輔)