残留を表明する坂本（撮影・北村雅宏）

　阪神の坂本誠志郎捕手（３１）が１３日、西宮市内で取材に応じ、今季取得した国内フリーエージェント（ＦＡ）権の行使せず、残留すると表明した。 　坂本は「地元、兵庫県出身で縁のあるタイガースという球団にドラフトで入りまして。やっぱりその縁とか、恩がありますし。本当に２３年シーズン優勝して、日本一になって。今年悔しい思いをして、チームとしても悔しかったですし、個人的にも悔しい思いをたくさんして。それがやっぱりタイガースでもう一回やり返したい。もう一回みんなで目指していきたいという思いが大きくなったというのが大きな要因」と決断に至った理由を説明した。 　残留を決断し、藤川監督にも報告。「電話で連絡を入れされていただいたんですけど。『よかった』と言われて。これから本当に一緒にやっていく中で、僕も責任があると感じていますし。『覚悟を持ってやっていこう』とは、おっしゃっていただいたんで。僕もそのつもりではいますし。それをみんなで、優勝という形にしてやっていくだけかなと思います」と話した。 　坂本は明大から１５年ドラフト２位で阪神入団。昨季は自己最多の８４試合に出場し、リーグ優勝と日本一に貢献した。今季は６４試合に出場し、捕手としてチームを支えた。