「まるで海外にいるよう」「女性ウケも抜群!」…。東京・日本橋「カミサリー日本橋」は“超絶おしゃれ”なフードコートだった
過去、日経XTRENDの取材に対して、三井不動産はWESTエリアとEASTエリアをニューヨークの「ミッドタウン」と「ブルックリン」のような関係性である、と述べている(2020年3月6日『三井不、日本橋で超広域街づくり オフィス街がブルックリンに?』)。 さしずめ、WESTエリアがタイムズスクエアやロックフェラーセンターのある商業の中心地だとすれば、EASTエリアは個性的な店がひしめく、文化的な一帯という意味合いだろう。
その言葉のとおり、カミサリー日本橋は「フードコート」と聞いて思い浮かべるような空間、店舗ではない独特な空気がある。 まず、路地を歩いていくと見える外観は、主張が控えめ。何も事前情報がなければ、どこか海外のブランドショップかと間違えるようなたたずまいである。 ■「おしゃれすぎるフードコート」の前評判は、ダテじゃない 「半地下」というほどではないが、道路に対してやや低くなっている店内へ入ると、細長い空間が広がる。
確かに一般的なフードコートらしさはなく、アメリカンというのだろうか、とにかく海外的な印象を受ける。 窓際に並ぶ座席の対面には、店舗が5つ。そう多くないが、下北沢や人形町にも展開するタコス店の「北出TACOS」に、渋谷にも店を構え、ピザをスライス単位で販売する「PIZZA SLICE」、八重洲や京都・二条に自家焙煎コーヒー豆専門店とカフェを運営している「TORIBA COFFEE」のブランド「TORIBAR」。
アンテナショップがひしめくように、都内で人気かつ個性的な店が集まっている。 さらにドーナツやケーキの「sweetie shop GRANDPA」、クラフトビールなどを販売する「2杯目のビール。」といったラインナップで、前評判にたがわず確かに「おしゃれ」である。 ただ、特徴はおしゃれなだけでない。そもそも「カミサリー」とは英語でセントラルキッチンのような意味合いを持ち、飲食物を販売するだけではない店舗もいくつかある。