ABCお笑いGP初審査で「フースーヤ」称える、志らく「意味あるものより『ない』が強い」
若手芸人の登竜門『第45回 ABCお笑いグランプリ』(ABCテレビ)が7月7日に放送された。ファイナリスト12組に審査員がさまざまな感想を述べるなか、立川志らくのコメントに共感の声が挙がっている。 【写真】志らくが絶賛したフースーヤ、ネタ中は舞台で動きまくる ■ 昨年『M-1』審査員を勇退、『ABC』は初参戦 デビュー10年以内の芸人が漫才やコント、ピン芸人などジャンル問わずに参加可能なため、「お笑い異種格闘技」とも呼ばれる同大会。審査員はリンゴ(ハイヒール)、兵動大樹(矢野・兵動)、陣内智則、岩崎う大(かもめんたる)、山内健司(かまいたち)、ユースケ(ダイアン)が昨年に引き続き務め、そして志らくが今年より参戦。 「落語会の風雲児」と紹介された志らく。「恥ずかしながら、『M-1』から流れ流れてこちらに参りました。多分ね、クビになったと思うんです」との爆弾発言に、MCの山里亮太がすかさずフォローを入れるも「なんかあなた嘘くさいね」と笑顔でツッコミを入れ、オープニングからキレのあるコメントで存在感を見せつけた。 トップバッターの新鋭・ぐろうには、「王道の漫才だけど現代社会に通ずるような、笑いながらゾッとする部分があった。社会性があって良い」、8人組コント集団・ダウ90000には「これは喜劇。4分だけど1時間くらいのものを見た満足度」、『M-1』王者・令和ロマンには「もう風格が漂ってる。見てて映画になるな」など、出演者を評価するなか、最終のCブロックでは「言葉のマジックが天才的。ハマっちゃったら大ファンになります。コントとしても芸術です」と、フースーヤを絶賛した。 ■ 「『意味がある』は勝てない」…持論を展開 同Cブロックでは『M-1王者』の令和ロマンもネタを披露したが、最終的にフースーヤを1位評価した志らく。「意味のある笑い、意味のない笑い。どっちが優れているか?というと、『意味がない』がきてしまうと『意味がある』が勝てなくなってしまうという持論がありまして。だから僕は令和ロマンより、フースーヤに入れた」と力説した。 このコメントに、SNSでは「まだあまりピンと来てないけど、志らくさんの名コメントリストに追加」「このコメントその通りだな」「志らく師匠の言ってること、わかる気がする」「志らく師匠に激しく同意。意味のあるものより、意味のないものが素晴らしいんだよ」「意味のない笑いを救ってくれてありがとう」との声が挙がっていた。 同じく審査を務めたう大も「ピュアに自分たちのおもしろさを貫いてる気がして」とフースーヤを賞賛。同大会には568組がエントリーし、お笑いコンビ・令和ロマン(髙比良くるま、松井ケムリ)が『M-1グランプリ』に続き優勝を果たした。