肥後銀行と福岡銀行が企業のSDGs支援で協力 各行のサービスを相互利用 肥後銀は25年1月めど
肥後銀行と福岡銀行は22日、取引先のSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを支援する各行のサービスについて、互いに利用できるようにすると発表した。今年1月にスタートした「九州・沖縄地銀連携協定」の一環で、サービスの相互利用は初めて。 熊本の経済ニュース
肥後銀が提供しているのは、企業が排出する二酸化炭素(CO2)量を算定し、見える化するサービス。「炭削[たんさく]くん」と銘打ち、今年1月から本格的に展開している。 一方、福岡銀は企業のSDGsやESG(環境、社会、企業統治)への取り組みを数値化して評価するサービスを2021年11月から導入している。 CO2削減に特化した肥後銀と、SDGsやESGとの関連を網羅的に把握できる福岡銀のサービスを併用することで、持続可能な経営を目指す企業への支援を強める。肥後銀は25年1月をめどに、福岡銀は25年中に併用を始める予定。 肥後銀や福岡銀を含む九州・沖縄・山口の地銀13行は今年、半導体関連企業の集積による「新生シリコンアイランド九州」を目指して連携協定を結んだ。2行はサービスの相互利用の状況を他11行と共有し、地域全体での支援強化につなげる考え。(田代智也)