降車後にバックでひいた乗客が死亡 タクシー運転手の男(62) 初公判 検察「恐怖を感じて立ち去った」 広島地裁
中国放送
タクシーから降ろした乗客をひいて、死亡させた罪などに問われている、運転手の男の初公判が広島地裁で開かれました。 【写真を見る】降車後にバックでひいた乗客が死亡 タクシー運転手の男(62) 初公判 検察「恐怖を感じて立ち去った」 広島地裁 過失運転致死や道路交通法違反の罪に問われているのは、広島市安佐北区のタクシー運転手の男(62)です。 起訴状などによりますと、男は24年6月、広島市東区で乗客の男性(当時47)を降ろした後、方向転換しようとバック。その際、タクシーの後ろで横たわっていた男性に気づかないままひき、救護するなどの必要な措置をとらず、死亡させたとされています。 11日の初公判で男は、起訴内容を認めました。 検察側は冒頭陳述で、「バックモニターなどを確認していれば横たわった被害者を確認できた」「男は、後輪が何かに乗り上げたことに気づき、モニターを見ると男性が倒れていた。そして死亡しているかもしれないと恐怖を感じ、立ち去った」と指摘しました。弁護側は、起訴内容について争わず、情状酌量を求める方針です。 次回の裁判は10月16日に開かれる予定です。
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