【NFL】不安定なパフォーマンスを見せたQBジョーンズについて語るジャイアンツHCダボール
現地17日(土)に再び窮地に立たされたニューヨーク・ジャイアンツのクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズが、試合の状況に順応するのに時間を必要としていたのは確かだ。昨年11月にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂してから初めて試合に出場したジョーンズは、ヒューストン・テキサンズ戦の序盤につまずいたものの、最後には立ち直ってジャイアンツへの不安を払拭している。
試合後に臨んだ記者会見で、良かった点とともに失敗した点についても言及したヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは、プレシーズンとはこういうものだということを思い出させている。
チーム公式記録によると、ダボールHCは「これらの試合はそのためにある」と述べ、こう続けたという。
「評価するという側面もあるが、もちろん計画を持って臨むわけだ。戦略を練って臨むレギュラーシーズンとは少し異なると言えるだろう。フィールドの深いところにボールを投げる機会を得るために、そういうプレーを十分に確保したいと思っていた。繰り返しになるが、いくつか良い点はあったし、彼を試合に出せたのも良かった。いくつか学ぶこともあったし、これはそのための場だ」
最終的な結果は今すぐに警戒するほどのものではないとはいえ、ジョーンズ率いるチームが今回の試合に臨むにあたって持っていた計画や期待は、これ以上ないほど早く崩れてしまったと言えよう。
ジョーンズは最初のスナップで、テキサンズのコーナーバック(CB)デレク・スティングリーJr.の胸に向かって不用意なパスを投げた。このパスは相手に捉えられることなく地面に落ちたものの、ジャイアンツは得点を挙げられず、チェーンを動かすことすらできなかった。また、次のポゼッションでは運が味方せず、ジョーンズはセーフティで2点を失うのを防ぐためにエンドゾーンから慌ててボールを投げたが、テキサンズのセーフティ(S)ジェイレン・ピートリの手に渡ってインターセプトリターンタッチダウンを決められてしまい、2点どころか7点を献上している。