連敗ストップも、手中から落ちた“勝ち点2”。大阪・永井義文監督「簡単に勝たせてくれないのが名古屋」【F1上位リーグ第25節|記者会見/名古屋vs大阪】
1月6日、名古屋金城ふ頭アリーナにてFリーグ2023-2024 ディビジョン1ファイナルシーズン上位リーグ・第25節が行われ、名古屋オーシャンズとシュライカー大阪が対戦。3-3で引き分けた。 今シーズン、引いて守備を固めロースコアの試合を制し上位に食い込んだ大阪は、この試合でも集中したディフェンスで名古屋の攻撃を跳ね返す。拮抗したゲームが動いたのは10分、ゴール前での直接フリーキックを獲得した大阪は、キッカーの加藤未渚実が相手の壁とGKの間を狙ったシュートを突き刺し、先制点をマーク。ところが14分に失点を許していまい、試合は振り出しに。 第2ピリオドも同点のまま時間は進むと、35分、再び大阪が直接フリーキックのチャンスを得るとまたもや加藤未渚実が追加点を決め、さらに38分に清水寛治がパワープレー返しでリードを広げる。しかし最後は名古屋の勝負強さが立ちはだかり連続失点。3-3で勝ち点1を分け合った。 試合を終え、永井義文監督と田村研人が記者会見に出席した。
両方の良さが出たゲームだった
●シュライカー大阪|永井義文監督 ──試合を振り返って。 パワープレー返しを決めてあの流れなら通常であれば勝てますけど、簡単に勝たせてくれないのが名古屋オーシャンズでした。一方で我々は苦しい状況で、名古屋相手に連敗を止めることができたのは、彼らを信じてこの日を迎えられたことがよかった。両方の良さが出たゲームだったなほうが振り返れるかなと思います。 ──今季、名古屋はパワープレーを仕掛ける回数が多い分、研究材料も多いです。例年に比べ対策が捗ったという印象はありましたか? 名古屋のパワープレーの対策自体は捗どりました。ただ、最後は結局は個人のところですよね。ここでフィッシュワークにくる、崩しがくるのはわかっていますけど、フェイントやまた抜き、時間をずらされて、フィニッシュに持っていかれたり、プラスアルファの工夫ができているので、そこを上回れなかった。 ただ1点を返しているので、マイナス1と考えると計算の範囲内ではあるかなと。名古屋がやっていることはシンプルでここに来るのはわかっている。けど、個人の止めて蹴る、どこに打つかのアイデア、あとはこちらが投げ出したところを利用してきたりもして、クオリティが高いですよね。リーグ戦で3試合やって、パワープレーも3回受けていますが、結果1勝2分け。負けてはいないし、対策できたところもあるけど、五分五分という感じですかね。 ──コロナ禍やベストメンバーが揃わない苦しいシーズンを乗り越え、就任4年目の今シーズンは目指しているものにどのくらい近づけた1年でしたか? 達成度で言うと、1年間で目指しているもので考えると6、7割ぐらいですかね。ただ4年目ですけど、攻撃も守備も全てチェンジしたので、ほぼ1年目みたいなものです。例えば自陣での守り方をゾーンディフェンスにしたり、フロントコートのマンツーマンの守備のやり方を変えたり。攻撃面だと、3-1だけど距離を広くしてオープニングを作っていたものを近くしたり。攻撃も守備も丸々変えたので、4年目の積み上げというよりも3年で一度終わって、1年目としてチームを作っているイメージです。なのでそのことを考えると、今年で5割いけたらいいなというものが、選手たちの頑張りで伸びたかなと。逆にファイナルシーズンが近くなって勝ち星を重ねられなかったので、6、7割にとどまったかなという印象です。
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