スランプに陥ったらどうする 元プロ野球選手・内川聖一さん、大活躍の秘密を語る「ずっと現状維持は駄目。他のスポーツ情報も集めていた」
元プロ野球選手の内川聖一さん(42)が22日、埼玉県警蕨署で警察官らに向け、元県警捜査1課の佐々木成三さん(47)との対談形式で講演した。過去の試合での重要局面を振り返り「野球は各選手がサインを受けてプレーを実行し、成功させた積み重ねがチームの勝ちとなる。各自が任務に責任感を持ち、最終的な結果に向かう点では警察の仕事と同じ」と語りかけた。同署の署員ら約100人が参加した。 血を流す女性、スーパーで座り込む…周りに人だかり 高校野球女子マネ2人が止血し一命「なかなかできぬ」 内川さんは福岡ソフトバンクホークスなどで活躍し、7年連続打率3割などの記録を打ち立てた。今年4月には同署で一日警察署長を務めた。佐々木さんは県警の元刑事で、学校での犯罪抑止に取り組む一般社団法人スクールポリスの理事や、テレビのコメンテーターとして活動している。 内川さんは「ずっと現状維持で同じことを続けては駄目。他のスポーツなど自分の専門外の情報も集め、参考にしていた」と試行錯誤により長年の選手生活で成長を続けてきたと紹介。また、「不調や課題などが複雑に重なってモザイク模様のようになり、スランプに陥ることがあったが、一つ一つの問題を整理して処理することが重要」と説明した。 佐々木さんも「警察官も業務が多忙で責任も重い。悩み全体を考えるよりも、一つずつ解決策を見つけることが成長につながる」とうなずいた。 同署の山並俊彦署長は「今回の講演を通じ、署員がさまざまな課題を克服し、『県民の安心、安全を確保する』という意識がさらに向上することを期待する」とコメントした。