「市長に性行為を強要された」と女性が訴え、11月に和解が成立したことが明らかになった大阪・岸和田市の永野耕平市長。 2日の定例会見で説明が求められた市長は「和解している。解決しているわけですから、その後で内容についてしゃべるのは極めて不適切だと思うので僕は話しません」「この内容については話すわけにはいかないと僕自身は思っています」と繰り返しました。 大阪府に住む女性は、2019年から1年半の間に永野市長から何度も性行為を強要されたとして提訴。 大阪地裁は「市長の地位や日頃の言動からうかがわれる影響力、女性の就業歴や年齢などを考慮すると、純粋に対等な関係にあったといえない」「雇用維持を左右し得る優越的な立場にあった」と認め、市長が謝罪し、解決金500万円を払う和解を勧告し、成立しました。 女性は和解後、「被告は最初から最後まで同意があったと主張していました。泣きながら拒絶する私を、立場や権力を乱用し、恐怖で抑えつけ、人格否定などの言葉の暴力で精神的に支配し、逃げられないようにすることが同意なのでしょうか」とコメントしています。 これに対し、永野市長は「もちろん性加害という事実はございません。自分に非があると思っていません」と述べました。 2日の会見で“解決金500万円を支払った意味”を問われると…。 大阪・岸和田市の永野市長: （Q.何らかの責任があるから解決金を支払ったのでは?）私がそう聞かれて自分が責任があるなと思うのは裁判に発展したこと。それ以外に何か責任があるかと言ったら、特に思い当たらないです。 岸和田市議会は3日、永野市長に詳しい説明を求める予定です。