井上尚弥 グッドマンの“さえない試合だった”発言に怒り「ぜひ熱い試合して」 早くも臨戦態勢「倒しに行く」
「ボクシング・ダブル世界タイトルマッチ」(12月24日、有明アリーナ) ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者、井上尚弥(31)=大橋=が12月24日に東京・有明アリーナで、IBF、WBO同級1位のサム・グッドマン(26)=オーストラリア=を相手に、防衛戦に臨むことが24日、都内で発表された。記者会見では、リモート参加した挑戦者の辛辣(しんらつ)な発言に対して、尚弥自ら発言を求めて猛反論する一幕もあり、早くも両雄は臨戦態勢。興行はWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)の防衛戦とのダブル世界戦となる。大橋秀行会長は調整中とされた武居の挑戦者は外国人選手で、2~3日中に発表すると説明した。 【写真】スーツのインナーは白のタートルネック シルバーのネックレスもぶら下げ超お洒落な井上尚弥 記者会見の最後、尚弥は「ちょっと一言だけ言いたい」と発言を求め、「ドヘニー戦がさえないという言葉をもらいまして、それはドヘニーが塩試合に徹したからさえない試合になってしまったということで」と反論。「グッドマンにはぜひ熱い試合をしてもらいたい。その意気込みで日本に来てもらいたい」と、挑戦者にクギを刺した。 グッドマンは、9月3日に尚弥が行ったTJ・ドヘニー(アイルランド)との防衛戦を、ネット上で「さえなかった」と酷評。この日、真意を問われると「他の試合に比べてベストパフォーマンスではなかったという思いを込めてシャープではなかったとコメントした」と説明した。 ドヘニーの消極的な戦い方に悩まされた尚弥としては、同じテツを踏む気は無い。「塩試合で勝てればいいやという思いでボクシングをやっていないので、倒しにいくし、ヤマ場を作るようにもするし、それに応戦してくれないのであれば、たぶん一方的なさえない試合になるんじゃないか」と警告した。 グッドマン戦後、来年の展望について、大橋氏は「ラスベガスかニューヨークか確定はしていないけど、その予定でいる」と、これまでのラスベガスに加えてニューヨークで戦う可能性に初言及。WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との対戦に関しても「そういうこともあるんじゃないですかね。本人(尚弥)も僕たちもモチベーションが上がるのは中谷選手しかいない」と前向きだ。 尚弥は「この試合に勝たなければ次のステージは見えてこない」と来年、さらなる大舞台を踏むためにも、必勝を期していた。